産科
まずは市販の妊娠検査薬 (検査キット)で検査をしてみてください。
安価なものでも、精度・感度は病院で使用されているものとほぼ同じです。
最後の性交渉から3週間後の検査で反応がでていなければ、その時点で妊娠の可能性はほぼありません。
ただし、最後の性交渉から3週間経過していない場合、まだ妊娠の反応がでないことがありますので、1週間ごとに検査を繰り返すのが安心です。
もしご自身で検査薬を購入できない場合は、クリニックまでご相談ください。
妊娠検査薬が陽性の場合、産婦人科の受診は、最後の生理開始日から5(~6)週間後、生理の予定日を1~2週間過ぎたごろでの受診をおすすめします。
妊娠6週までに産婦人科外来を受診する目的は、子宮外妊娠(異所性妊娠)ではないことを確認することです。超音波検査(エコー)で子宮の中に赤ちゃんの部屋(胎嚢)が認められれば、子宮外妊娠の可能性はほぼありません。最後の生理開始日から4週ごろだと、正常の妊娠経過でもまだ確認できないことが少なくないため、受診は最後の生理開始日から5週後くらいがおすすめです。
つわりは「妊娠初期によくあること」と我慢されがちですが、適切なケアや治療が必要な「病気」です。
我慢しすぎると、重度の脱水による血栓症や、ビタミンB1不足によるウェルニッケ脳症など、お母さんと赤ちゃんに関わる重大なリスクにつながる恐れがあります。
※ 血栓症:血管の中で血が固まって詰まってしまう病気です。足にできやすく(特に左足)、足の血管に詰まっただけでは命に別状はありませんが、これが流れ流れて心臓を通り、肺に詰まるといのちにかかわります。足の血栓症(片足だけむくむ、ふくらはぎや膝裏を押すと痛い)、肺に詰まった=肺塞栓の症状(呼吸困難、胸の痛み)が少しであれば、すぐにご相談ください。
当院では、無理なく妊娠初期を乗り越えられるよう、お一人おひとりの症状に合わせてさまざまな選択肢をご用意しています。
「これくらいで受診してもいいのかな」と一人で抱え込まず、辛いときはどうぞお気軽にご相談ください。
通常、子宮の出口(子宮頸管)は満期が近づくまで赤ちゃんが出てしまわないようしっかり固く閉じています。
しかし、子宮頸管無力症とは、お腹の張り(子宮収縮)や痛みなどの自覚症状がほとんどないにもかかわらず、体質的に子宮頸管が軟らかいため自然に開いていってしまう病気です。
そのまま放置すると、妊娠中期(16〜21週頃)の流産や早産の原因となるため、早期発見と適切な管理が非常に重要になります。
子宮頸管長とは、子宮の出口から赤ちゃんがいる子宮内部までの長さのことです。
妊娠中期では通常35〜40mmほどの長さがありますが、子宮頸管無力症や切迫早産が進行すると、この長さが徐々に短くなっていきます。
子宮頸管無力症では自覚症状が出にくいため、経腟超音波(エコー)検査で子宮頸管長を測定し、子宮口が開いてきていないかをチェックする必要があります。
当院では、症状がない段階で子宮頸管の変化をいち早く捉え、流産・早産を防ぐため、妊娠18週頃と妊娠25週頃、全員に子宮頸管長をチェックしています。
「痛みやお腹の張りがないから大丈夫」と思わずに、健診をしっかり受け、気になる症状や不安な点があればいつでもご相談ください。
妊娠中に血糖値が高い(血液中の糖分が多い)状態です。
お母さんの血糖値が高いままだと、赤ちゃんが大きくなりすぎたり(巨大児)、生まれた後に赤ちゃんの血糖値が下がってしまうなどの影響が出ることがあります。
妊娠中の血糖値をちゃんとコントロールできれば、赤ちゃんへの影響は小さく抑えられます。
妊娠すると水分が増えて血液がうすまるため、妊婦さんは誰でも貧血ぎみになりやすい状態になります。
しかし、貧血が強い場合は放置すると危険なため、しっかりとした治療が必要です。
強い貧血をそのままにしておくと、赤ちゃんの発育が悪くなったり、早産・お産のときの多量出血・産後の感染症・産後うつなどのリスクが高まると言われています。
骨盤位(さかご)とは、赤ちゃんの頭ではなくお尻が下を向いている状態です。
さかごのままお産(骨盤位分娩)すると赤ちゃんのリスクが高いことから、多くの施設では帝王切開が唯一の選択肢です。
当院では、帝王切開だけでなく、ご希望の方にはお腹の外から赤ちゃんの向きを直す「骨盤位外回転術」を行っています。妊娠37〜38週頃に2泊3日の入院で、下半身麻酔をかけて手術室で行う処置です。成功率は約80〜85%で、成功すれば経腟分娩を目指すことができます。
帝王切開を回避したい方や詳しい手順・リスクを知りたい方は、院長ブログをご覧ください。
分娩予定日を過ぎると、徐々に胎盤の働きが低下してくることが知られています。
胎盤には「赤ちゃんに栄養と酸素を送る」という非常に重要な役割がありますが、予定日を大きく超えると胎盤の機能が落ち、赤ちゃんが酸素不足に陥ってしまうリスクが高まります。
お腹の中の赤ちゃんの安全を守るため、予定日を2週間以上過ぎないように(妊娠40~41週台で)、陣痛促進剤で人工的に陣痛を起こして分娩を進める(分娩誘発)医療施設がほとんどです。
もちろん、赤ちゃんの育ち具合やお母さんの子宮口の状況、ご本人のご希望などによって最適なお産の方針(タイミングや方法)は人それぞれ異なります。
当院では、妊娠37週以降の妊婦健診では毎回胎児モニタリング(NST検査)や超音波検査で赤ちゃんの元気度や羊水さ、胎盤の状態をこまめにチェックしながら、お母さんと赤ちゃんにとって最も安全なタイミングや分娩方針をご相談・ご提案いたします。
進行状況をお伺いするため、来院前に必ずご自分でご連絡ください。(お電話は24時間対応しています)
※おむつ、おしり拭き、ナプキン等を追加で必要な場合は別料金がかかります。必要な方はお持ちください。