産科
妊娠・出産は、ご家族にとって人生の大きな節目であり、とても幸せな時間です。一方で、陣痛の痛みや赤ちゃんのことを考えると、不安が大きいという方も少なくないでしょう。
当院では、お母さんと赤ちゃんの「安全と安心」を第一に掲げ、常にお母さんやご家族の立場に立った産科医療を心がけています。
院長は、20年以上にわたり周産期センターで産科医療に携わってきた「周産期専門医」です。中でも母体安全の向上や、無痛分娩を含む産科麻酔に積極的に取り組んできました。
妊婦健診では毎回4Dエコーを実施し、ご家族に少しでも多く赤ちゃんのお顔や様子を見ていただけるようにしています(※赤ちゃんの向きや位置によっては、うまく見られない時もあります)。
これまでの経験を活かし、どんなときもお母さんやご家族の立場になった診療を行ってまいります。
当院の無痛分娩は「24時間365日」いつでも対応可能なのが大きな特徴です。
あらかじめ日程を決める「計画無痛分娩」はもちろん、陣痛が来てから行う「オンデマンド無痛分娩」、さらには「まずは陣痛を味わってみてから無痛分娩にするか決める」といった柔軟な選択も可能です。
長年にわたり培ってきた経験にとどまらず、常に新しい医学知識や技術を取り入れ、最善の無痛分娩を提供できるよう努力を重ねています。
※無痛分娩の詳しい仕組みや方針については、専用ページ「無痛分娩」をご覧ください。
クリニックならではの「落ち着いた快適さ」と「アットホームな雰囲気」を大切にしています。
【ご家族の立ち会い出産を歓迎】
風邪などの体調不良がなければ、上のお子様も含めてご家族の立ち会いに制限は設けておりません。大切な新しい家族の誕生を、みんなで迎えていただけます。
【全室個室の快適な空間】
周囲に気兼ねなく、生まれたばかりの赤ちゃんとの時間や、ご自身の身体を休める時間をゆったりとお過ごしいただけます。
【顔の見えるアットホームなサポート】
少数精鋭のスタッフだからこそ、お一人おひとりとしっかり向き合います。気心の知れたスタッフが寄り添い、ちょっとした疑問や不安も気軽にご相談いただけます。
妊娠中の健診からご出産、産後ケアまで、スタッフ一同がチームとなってお手伝いいたします。
「ここで産んでよかった」と笑顔で新しい一歩を踏み出していただけるよう、安全で心温まるお産をお届けします。疑問や不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
当院が大切にしているのは、何よりも「安全性」と「患者様ご自身の希望」です。
医学的な視点から安全な方法をご提案しますが、リスクとベネフィットをしっかりとご説明した上で、患者様が強く希望される方法を尊重します(※母児の安全性を著しく損なう場合を除きます)。ただ、十分にお話し合いを重ねることで、結果的に医師と患者様の希望が自然と一致することがほとんどです。
※個室料を含む。
※無痛分娩:+15万円(自費)となります。
※ 当院は時間外の分娩でも平日の日中と同じ料金です(ほとんどの施設では、時間外の分娩には20,000~25,000円が、休日・深夜の分娩は30,000~67,000円が加算されます)
当院は無痛分娩のイメージが強いと思いますが、実は半数以上の方は無痛分娩なしで出産されています。自然分娩にも様々な形がありますので、是非ご希望のバースプランをお聞かせください。
ご主人は勿論のこと、お子さん、お母さんの立ち会いも大歓迎です。また、親族ではなくても、ご本人がご親族と同じかそれ以上に大切だとお考えの方であれば、どうぞ遠慮せず立ち会ってください。医療行為の妨げとなるような人数でなければ、人数制限を設けておりません。勿論、無痛分娩であっても通常通り立ち会い出産が可能です。
経産婦さんは、妊娠38週以降に計画分娩を選択することができます。ご家族の立ち会いのため、子供の面倒を見てくれる親族のスケジュールを立てるため、運動会や卒園式などお子さんのイベントを避けるため、あらかじめスケジュールを立ててお産に臨むことができます。
初産婦さんの計画分娩はお勧めしませんが、子宮口の状態が良ければ、妊娠39週以降に行うこともできます。
陣痛が来てからのオンデマンド無痛分娩や、普通分娩からの切り替えにも、24時間365日対応いたします(事前に血液検査を受けられていた方のみ)。勿論、妊娠38週以降の計画無痛分娩にも対応しております。
当院では帝王切開が可能です(母児に著しいリスクがある場合を除く)。グループ施設より応援医師を招聘し、必ず産婦人科医師2名にて手術を行っています。麻酔科医は不在ですが、無痛分娩に備えて麻酔対応可能な医師が24時間待機しておりますので、帝王切開麻酔も問題なく対応することができます。
なお、母児のリスクが高いと判断した場合は、当院で帝王切開を行わず、高次施設へ母体搬送することもございます。
まずは市販の妊娠検査薬(検査キット)で検査をしてみてください。安価なものでも、精度・感度は病院で使用されているものとほぼ同じです。
最後の性交渉から3週間後の検査で反応がでていなければ、その時点で妊娠の可能性はほぼありません。
ただし、最後の性交渉から3週間経過していない場合、まだ妊娠の反応がでないことがありますので、1週間ごとに検査を繰り返すのが安心です。もしご自身で検査薬を購入できない場合は、クリニックまでご相談ください。
妊娠検査薬が陽性の場合、産婦人科の受診は、最後の生理開始日から5(~6)週間後(生理の予定日を1~2週間過ぎたころ)での受診をおすすめします。
妊娠6週までに産婦人科外来を受診する最大の目的は、子宮外妊娠(異所性妊娠)ではないことを確認することです。
超音波検査(エコー)で子宮の中に赤ちゃんの部屋(胎嚢)が認められれば、子宮外妊娠の可能性はほぼありません。
最後の生理開始日から4週ごろだと、正常の妊娠経過でもまだ確認できないことが少なくないため、受診は最後の生理開始日から5週後くらいがおすすめです。
中絶をご希望の場合でも受診は最後の生理開始日から5週後くらいで結構です。
あまりに早い時期ですと、子宮の中に胎嚢(赤ちゃんの部屋)が確認できても自然に流産する可能性がありますし、手術における身体へのご負担も妊娠8週くらいまでであればほとんど増えません。
つわりは「妊娠初期によくあること」と我慢されがちですが、適切なケアや治療が必要な「病気」です。
我慢しすぎると、重度の脱水による血栓症や、ビタミンB1不足によるウェルニッケ脳症など、お母さんと赤ちゃんに関わる重大なリスクにつながる恐れがあります。
※ 血栓症:血管の中で血が固まって詰まってしまう病気です。足にできやすく(特に左足)、足の血管に詰まっただけでは命に別状はありませんが、これが流れ流れて心臓を通り、肺に詰まるといのちにかかわります。足の血栓症(片足だけむくむ、ふくらはぎや膝裏を押すと痛い)、肺に詰まった=肺塞栓の症状(呼吸困難、胸の痛み)が少しであれば、すぐにご相談ください。
当院では、無理なく妊娠初期を乗り越えられるよう、お一人おひとりの症状に合わせてさまざまな選択肢をご用意しています。
「これくらいで受診してもいいのかな」と一人で抱え込まず、辛いときはどうぞお気軽にご相談ください。
通常、子宮の出口(子宮頸管)は満期が近づくまで赤ちゃんが出てしまわないようしっかり固く閉じています。
しかし、子宮頸管無力症とは、お腹の張り(子宮収縮)や痛みなどの自覚症状がほとんどないにもかかわらず、体質的に子宮頸管が軟らかいため自然に開いていってしまう病気です。
そのまま放置すると、妊娠中期(16〜21週頃)の流産や早産の原因となるため、早期発見と適切な管理が非常に重要になります。
子宮頸管長とは、子宮の出口から赤ちゃんがいる子宮内部までの長さのことです。
妊娠中期では通常35〜40mmほどの長さがありますが、子宮頸管無力症や切迫早産が進行すると、この長さが徐々に短くなっていきます。
子宮頸管無力症では自覚症状が出にくいため、経腟超音波(エコー)検査で子宮頸管長を測定し、子宮口が開いてきていないかをチェックする必要があります。
当院では、症状がない段階で子宮頸管の変化をいち早く捉え、流産・早産を防ぐため、妊娠18週頃と妊娠25週頃、全員に子宮頸管長をチェックしています。
「痛みやお腹の張りがないから大丈夫」と思わずに、健診をしっかり受け、気になる症状や不安な点があればいつでもご相談ください。
早産(妊娠22~36週のお産)の危険性が高い状態です。
お腹が頻繁に張る、出血がある、子宮口が開いてきている(子宮頸管長が短い)などがあります。
妊娠22週以降に出血があった場合はすぐにお電話にてご相談ください。
お腹の張りが多い時、張ると痛い時は、念のためご相談ください。ただし、軽い張りが1日数回あってもあまり心配はなく、多くの場合は張りが多いときに休んでいれば大丈夫です。
・子宮収縮抑制剤(張り止め)
日本ではリトドリンの内服や点滴がよく用いられます。しかし、この薬は副作用が強い割に効果があまり強くないため、欧米では発売禁止となっています。そこで当院では、欧米で切迫早産の治療としてよく処方されるニフェジピンというお薬をお勧めしています。日本では切迫早産に対する保険診療が認められていませんが、10割負担でも1日当たりのお薬代は数十円です。詳しくは処方前に説明いたします。なお、ご希望の方にはリトドリンの処方も行っています。
・黄体ホルモン腟剤
早産したことがある方や、妊娠中期に子宮頸管長が短くなった方の早産予防に効果が証明されている薬です。しかし、この薬は切迫早産に対する保険診療が認められておらず、1日数百円、1か月で2万円ほどのご負担となります。
・安静
極端な安静は意味がないだけでなく、むしろ害の方が大きいことがわかってきています。切迫早産で自宅療養を指示された場合でも、お腹の張りに注意すれば、負担の少ない家事をしたり、お子さんを抱っこしたりしても、問題はございません。
・高次施設への紹介
早産のリスクが高いと判断した場合には、NICUのある総合病院へ紹介・搬送させていただきます。その場合でも、妊娠36週まで早産しなかった場合には当院へ戻してくださる病院もございます。
妊娠中に血糖値が高い(血液中の糖分が多い)状態です。
お母さんの血糖値が高いままだと、赤ちゃんが大きくなりすぎたり(巨大児)、生まれた後に赤ちゃんの血糖値が下がってしまうなどの影響が出ることがあります。
妊娠中の血糖値をちゃんとコントロールできれば、赤ちゃんへの影響は小さく抑えられます。
妊娠すると水分が増えて血液がうすまるため、妊婦さんは誰でも貧血ぎみになりやすい状態になります。
しかし、貧血が強い場合は放置すると危険なため、しっかりとした治療が必要です。
強い貧血をそのままにしておくと、赤ちゃんの発育が悪くなったり、早産・お産のときの多量出血・産後の感染症・産後うつなどのリスクが高まると言われています。
骨盤位(さかご)とは、赤ちゃんの頭ではなくお尻が下を向いている状態です。
さかごのままお産(骨盤位分娩)すると赤ちゃんのリスクが高いことから、多くの施設では帝王切開が唯一の選択肢です。
当院では、帝王切開だけでなく、ご希望の方にはお腹の外から赤ちゃんの向きを直す「骨盤位外回転術」を行っています。妊娠37〜38週頃に2泊3日の入院で、下半身麻酔をかけて手術室で行う処置です。成功率は約80〜85%で、成功すれば経腟分娩を目指すことができます。
帝王切開を回避したい方や詳しい手順・リスクを知りたい方は、院長ブログをご覧ください。
分娩予定日を過ぎると、徐々に胎盤の働きが低下してくることが知られています。
胎盤には「赤ちゃんに栄養と酸素を送る」という非常に重要な役割がありますが、予定日を大きく超えると胎盤の機能が落ち、赤ちゃんが酸素不足に陥ってしまうリスクが高まります。
お腹の中の赤ちゃんの安全を守るため、予定日を2週間以上過ぎないように(妊娠40~41週台で)、陣痛促進剤で人工的に陣痛を起こして分娩を進める(分娩誘発)医療施設がほとんどです。
もちろん、赤ちゃんの育ち具合やお母さんの子宮口の状況、ご本人のご希望などによって最適なお産の方針(タイミングや方法)は人それぞれ異なります。
当院では、妊娠37週以降の妊婦健診では毎回胎児モニタリング(NST検査)や超音波検査で赤ちゃんの元気度や羊水さ、胎盤の状態をこまめにチェックしながら、お母さんと赤ちゃんにとって最も安全なタイミングや分娩方針をご相談・ご提案いたします。
お腹から赤ちゃん、羊水、胎盤などを観察する検査です。当院では妊婦健診のたびに毎回行っています。
腟内に親指ほどの細い超音波の器械を挿入して、妊娠初期の小さな赤ちゃん、子宮や卵巣、中期以降は子宮口が開いてきていないか子宮頸管長を測定します。
市販の妊娠検査薬とほぼ同じ検査で、尿中のhCGというホルモンを検査しています。
少しでもご負担を減らすため、超音波検査で子宮内に妊娠していることが確認できた場合には行っておりません。
第1回目の妊婦健診で下記の検査を行っています。
・貧血 :貧血があれば、お産の出血に備えて治療(主に鉄分のお薬)を行います
・随時血糖 :糖尿病や妊娠糖尿病の可能性がないか血糖値を調べます。95mg/dl以上の場合は、追加でHbA1c(過去1~2ヶ月の血糖値の指標)を調べます。
・血液型
・不規則抗体
・HBs抗原(B型肝炎)
・HCV抗体(C型肝炎)
・梅毒
・HIV抗原/抗体
・HTLV-1抗体(成人T細胞性白血病)
・クラミジア :産道で赤ちゃんに感染すると結膜炎や肺炎をおこします。
・子宮がん検診
妊娠24~25週に以下の検査を行います。
・貧血検査
・50gブドウ糖チャレンジテスト(50gGCT):妊娠糖尿病の可能性がないか調べる検査です。50g分のブドウ糖液(150ml)を内服して、1時間後に血糖の検査を行います。140mg/dl以上の場合は、後日精密検査(75gブドウ糖負荷試験;75gOGTT)を受けていただきます。
・子宮頸管長測定:早産の徴候がないか検査します。
妊娠36週に以下の検査を行います。
・貧血検査
・B群溶連菌(GBS)検査:赤ちゃんに感染すると稀にひどい肺炎を起こす菌がいないか、腟の出口と肛門を調べる細菌検査です。この菌がいた場合は、お産の時に抗菌薬の点滴を行って、赤ちゃんへの感染を予防します。
・無痛分娩のための血液検査
妊娠糖尿病を診断するための検査です。妊娠初期の血糖値が95mg/dl以上でHbA1cが高い方、または妊娠中期の50gブドウ糖チャレンジテストが140mg/dl以上の方に受けていただきます。前日の夕食後以降は糖分を一切摂取せずに来院していただき、空腹時、75g分のブドウ糖液(225ml)を内服して1時間後、2時間後の血糖値(血液中のブドウ糖濃度)を検査します。空腹時92mg/dl以上、1時間後180mg/dl以上、2時間後153mg/dl以上、の3回のうち1回でも基準を満たすと妊娠糖尿病と診断されます。中でも2回以上基準を満たした場合は特にリスクが高いとされていますので、大きな総合病院へ紹介します。
無痛分娩をご希望の方に出血が止まりにくくないか血液凝固検査を行います。出血が止まりにくい方は、硬膜外麻酔のときに背骨の中に内出血を起こして神経を圧迫して、一生麻痺を残す危険性がありますので、無痛分娩を行うことができません。
進行状況をお伺いするため、来院前に必ずご自分でご連絡ください。(お電話は24時間対応しています)
※おむつ、おしり拭き、ナプキン等を追加で必要な場合は別料金がかかります。必要な方はお持ちください。