第10回 「生理痛は我慢」の誤解。お子さんの大切な時間・将来を守るためにできること|清水バースクリニック|

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第10回 「生理痛は我慢」の誤解。お子さんの大切な時間・将来を守るためにできること

第10回 「生理痛は我慢」の誤解。お子さんの大切な時間・将来を守るためにできること|清水バースクリニック|

「痛いのはまだ若いから、大人になれば自然とラクになる」 「痛み止めは癖になるから飲まない方がいい」 「ピルは子供が飲むものではない」

思春期のお子さんを持つ保護者の方から、今でもよく耳にする言葉です。しかし、医学的な視点からハッキリお伝えすると、これらはすべて誤解です。痛み止めが癖になって効かなくなるようなことは基本的にありませんし、ピルも思春期のお子さんが安全に服用できるお薬です。

実は今、生理痛対策としてピルやジエノゲストなどの治療を受けている中高生は意外にもたくさんいます。良かれと思って治療をしないことで、知らず知らずのうちにご自身のお子さんにハンディを背負わせていませんか?

我慢することで、1年の「2ヶ月分」を無駄にしていませんか?

生理痛で毎月5日間ほど思うように動けないとすると、年間で約60日——実に1年の約2割もの時間をつらい症状で過ごすことになります。

1年で10ヶ月しかまともに動けないお嬢さんが、12ヶ月しっかり動けるお子さんと同じ土俵で戦うのって、あまりにも酷だと思いませんか?

勉強や部活動、お友達や恋人と過ごす時間。中学生・高校生というかけがえのない時期の「1年」は、大人になってから誰もが「取り戻したい」と願うほど大切な時間です。生理痛をきちんとコントロールしている学生は、コントロールしていない学生に比べて成績が高いといった傾向も示されています。

現代の医療で、痛みや将来のリスクを安全にコントロールできます

「まだ中高生なのに婦人科の薬なんて…」と心配される親御さんもいらっしゃいますが、医療は大きく進歩しています。

  • 低用量ピル: 昔に比べて安全性が格段に高まり、思春期からでも日常的な痛みを大幅に和らげることができます。

  • ジエノゲスト(黄体ホルモン薬): 体への負担を抑えながら生理痛を和らげたり、生理の負担をコントロールできるお薬で、中学生から使っているお子さんもたくさんいます。

また、頻度は高くありませんが、若い方でも痛みの裏に子宮内膜症などの病気が隠れているケースもあります。子宮内膜症は放置すると将来の不妊の原因にもなり得ますが、ピルやジエノゲストを服用することで病気の進行をしっかり抑えることができます。今痛みを抑えるだけでなく、将来のお身体を守ることにも繋がるのです。

婦人科を受診すると内診されるのではないかとご心配の方、ご安心ください。性交渉のご経験がない方に内診をすることはありません。できればお腹の上からの超音波検査を行いたいと考えておりますが、まずはお子さんが婦人科の雰囲気に慣れてからでも結構です。無理な検査はいたしませんのでご安心ください。

最も必要なのは「保護者の方の理解」です

お子さん自身が「生理痛くらいで病院に行きたい」と親御さんに伝えるのは、少しハードルが高いものです。だからこそ、周りの大人が「生理痛は治療できるもの」「我慢しなくていいもの」と知ってあげることが何よりの助けになります。

「これくらいで相談してもいいのかな?」と迷う必要はありません。お子さんの大切な青春と将来を守るために、ぜひ一度お気軽に当院にご相談ください。

次回の予告 

秋口になりましたら、受験を控えた方に向けて、ご負担の少ない上手な月経移動(生理のずらし方)についてお話しする予定です。